ジーン・ウェブスターの名作『あしながおじさん』を著者自身のヘタウマ(というより、ほんとにヘタ?)な絵とともに読んでいきましょう(その6)

新学年になる前の長期休暇(日本の夏休み)期間中、ジュディーはロック・ウィロー農場に滞在しています。今回は農場での生活がつづられます。

※カナダやアメリカの学校は9月に新学年が開始するため、季節は「夏」ですが、
イメージとしては日本の「春休み」になるでしょうか。


LOCK WILLOW, 
ロック・ウィローにて
12th July
七月十二日

Dear Daddy-Long-Legs,
親愛なるあしながおじさん

How did your secretary come to know about Lock Willow?
あなたの秘書は、どうしてロック・ウィローを知ったのでしょうか?

※ secretary = 秘書

For listen to this:
というのも
Mr. Jervis Pendleton used to own this farm, but not he has given it to Mrs. Semple who was his old nurse.
ジャーヴィス・ペンドルトンさんはかつてこの農場を所有されていたそうですが、今は自分の乳母だったセンプル夫人に贈与されたそうなんです。

※ nurse = 看護師、乳母

Did you ever hear of such a funny coincidence?
そんなおかしな偶然って聞いたことがあります?

※ funny = おかしな、coincidence = 偶然の一致

She still calls him ‘Master Jervie’ and talks about what a sweet little boy he used to be.
センプル夫人は今でもペンドルトンさんを「ジャーヴィー様」と呼び、どんなにかわいらしい男の子だったか、話してくれるんですよ。

※Master = 主人、所有者、雇い主
子供と乳母なので、Master Jervie は「ジャービー坊ちゃま」とか「お坊ちゃまのジャービーさん」というほどの意味です。

Since she discovered that I know him, I have risen very much in her opinion.
私がペンドルトンさんと知り合いだとわかると、彼女のなかで私の評価が急上昇しました。

※ since = ~なので、~以降、discover = 発見する、opinion = 意見

The farm gets more and more entertaining.
農場はどんどん楽しくなっています。

I rode on a hey wagon yesterday.
昨日は干し草を運ぶ馬車に乗ったんですよ。

※ wagon = 馬車、バン・タイプの車(現代)

We have three big pigs and nine little piglets.
農場には三匹のブタと九匹の子ブタがいます。

※ piglet = 子ぶた。
ちなみに、”-let”は小さなものを指します。
booklet 小冊子 (book + lelt) 、rivulet 小川 (river + let)、islet 小島 (isle + let。 isle は island 島 の古い呼び方)

We’ve oceans of little baby chickens and ducks and turkeys and guinea fowls.
ニワトリやアヒルや七面鳥やホロホロtッヨウの雛がとてもたくさんいます。

※oceans of … = … の海(= とても数が多い様子)

You must be mad to live in a city when you might live on a farm.
農場にも住めるのに都会に住むなんてどうかしています。

※ must = ~にちがいない

The scenery around here is perfectly beautiful.
このあたりの景色は本当に美しいんですよ。

※ scenery = 景色、perfectly = 完璧なほどに

There’s a valley and a river and a lot of wooded hills, and the way in the distance a tall blue mountain that simply melts in your mouth.
谷や川、それにたくさんの樹木の茂った丘が続いていて、遠く離れたところにある青くくすんだ高い山など口の中でとろけてしまいそうです(それくらい美しい)。

We gave six calves and I’ve chosen the names for all of them.
子牛が六頭いて、そのすべてに名前をつけてやりました。

1 Sylvia シルヴィア、 2  Lesbia レスビア、 3  Sallie サリー

4 Julia ジュリア、   5  Judy, after me. ジュディ(私にちなんで)

6 Daddy-Long-Legs あしながおじさん

He looks like this.
あしながおじさんという子牛はこんな風です。

 

I haven’t had time yet to begin my immortal novel.
私にはまだ不滅の名作となる小説を執筆する時間がありません。

※ immortal = 不滅の
ジュディは作家志望です。

The farm keeps me too busy.
農場ではとても忙しいのです。

※ keep … busy = …を忙しくさせる  (keep + 目的語 + 形容詞)

Yours always,
では
Judy
ジュディ

PS. I’ve learned to make doughnuts.
追伸 ドーナツの作り方を習いました。

PS (2) If you are thinking of raising chickens, let me recommend Buff Orpingtons.
追伸2 ニワトリの飼育をお考えなら、バフ・オーピントン種をおすすめします。

※ raise = 育てる

PS. (3). I wish I could send you a pat of the nice, fresh butter I churned yesterday.
追伸3 私が昨日つくった、おいしくて新鮮なバターをおじさまにお送りできたらなあと思います。

※ a pat of butter = ひとかけのバター、churn = かきまぜる

PS. (4) This is a picture of Miss Jerusha Abbott, the future great author, driving home the cows.
追伸4 これは、未来の文豪ミス・ジェルーシャ・アボットが牛を追い立てている様子を描いた絵です。

ウシを描くのはむずかしい!

今回の英文を耳で聞いてみましょう。

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