ジーン・ウェブスターの名作『あしながおじさん』を著者自身のヘタウマ(というより、ほんとにヘタ?)な絵とともに読んでいきましょう(その5)

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ニュースの英語(ツイッターで毎日配信)

大学に進学したジュディは夏休みには孤児院に戻らず、紹介された農家に滞在することになります。
※カナダやアメリカの学校は9月が新学年の開始なので、「夏休み」は日本の春休みみたいな感じでしょうか。


Dearest Daddy-Long-Legs,
もっとも親愛なる、あしながおじさん

※ Dear 親愛なる が Dearest もっとも親愛なる に変わっていますね。ジュディの喜びが伝わってきます。

I’ve only just come and I’m not unpacked, but I can’t wait to tell you how much I like farms.
着いたばかりで荷物も出していませんが、この農場がどんなに気に入ったかお伝えしたくて待ちきれません。

※ unpack = 荷物をとく <–> pack = 荷造りする  (ペアでおぼえておくと便利ですよ)

This is a heavenly, heavenly, HEAVENLY spot!
ここはすばらしい、すばらしい、天国のようなところです!

※ heavenly = 天国のような、すばらしい

The house is square like this: and OLD.
家はこんな風に四角くて古いです。

A hundred years or so.
築百年くらいかな。

It has a veranda on the side which I can’t draw and a sweet porch in front.
絵には描けない側にベランダがあり、正面にはすてきなポーチがあります。

※ sweet = 甘い、すてきな

The picture really doesn’t do it justice.
この絵はまったくちゃんと描けていません。

Those things that look like feather dusters are maple trees,
羽のはたきみたいに見えるのはカエデの木です。

※ feather = 羽、duster = はたき、maple tree = カエデ、モミジ

It stands on the top of a hill and looks way off over miles of green meadows to another line of hills.
(農家は)丘の上に立ち、その先の丘まで見渡す限り何マイルも緑の草原が続いています。

That is the way Connecticut goes, in a series of waves:
コネチカット州では、こんな風に一連の波のようになっています。

And Lock Willow Farm is just on the crest of one wave.
ロック・ウィロー農場は、そんな一つの波のてっぺんにあります。

※ crest = 頂点

The barns used to be across the road where they obstructed the view, but a kind flash of lightning came from heaven and burnt them down.
かつては道路の向かいに納屋があって視界がさえぎられていたのですが、天の恵みか、落雷で全焼したそうです。

※ barn = 納屋、used to = かつては~、obstruct = 邪魔する、view = 景観・ながめ、
Lightning = 雷、稲妻、heaven = 天、天国 burn down = 燃え落ちる、全焼する

The people are Mr. and Mrs. Semple and a hired girl and two hired men.
(農場には)センプル夫妻と、使用人の若い女性が一人に男性が二人います。

※ Mr. and Mrs. … = …夫妻、 hire = 雇う、hired = 雇われた

We had ham and eggs, biscuits, pie and tea for supper, and a great deal of conversation.
夕食にはハムと卵、ビスケット、パイと紅茶などをいただき、いろんな話をしました。

I have never been so entertaining in my life; everything I say appears to be funny.
人生でこんなに(人を)楽しませたことはありません。私の言うことはなんでもおもしろく感じられたようです。

My room is big and square and empty, with adorable old-fashioned furniture.
私の部屋は広くて四角で、がらんとしていて、すてきな古い家具があります。

※ adorable = 愛らしい、old-fashioned = 旧式の、furniture = 家具

And a big square mahogany table.
それに、大きなマホガニーのテーブルがあります。

I’m going to spend the summer with my elbows spread out on it, writing a novel.
夏の間はその机に向かって小説を書こうと思っています。

Oh, Daddy, I’m so excited!
ああ、おじさま、わたし、とても興奮しています。

I can’t wait till daylight to explore.
明るくなって(家の周囲を)探索するのが待ちきれません。

It’s 8.30 now, and I am about to blow out my candle and try to go to sleep.
いま8時30分です。ろうそくを吹き消して眠るつもりです。

We rise at five.
起床は5時です。

Good night, Judy
おやすみなさい、ジュディ

PS. You should hear the frogs sing and the little pigs squeal.
追伸 カエルの鳴き声や子ぶたのキーキー鳴く声をぜひ聞いてみるべきです。

※ frog = カエル、squeal = キーキー鳴く

hear + 目的語 + 動詞の原形
(目的語)が~するのを聞く


今回の英文を耳で聞いてみましょう。

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