ジーン・ウェブスターの名作『あしながおじさん』を著者自身のヘタウマ(というより、ほんとにヘタ?)な絵とともに読んでいきましょう(その7)

いよいよ夏休みも最後に近づいています。


Sunday
日曜日

Dear Daddy-Long-Legs,
親愛なるあしながおじさん

Isn’t it funny?
これっておもしろくないですか?

※ funny = おかしい、奇妙な

I started to write to you yesterday afternoon, but
昨日の午後、あなた宛に(この手紙を)書き始めたんですけど、

as far as I got was the heading, ‘Dear Daddy-Long-Legs’,
「親愛なるあしながおじさん」と初めのところを書いたところで、

※ heading = 見だし、as far as … = ~まで、~の限り

and then I remembered I’d promised to pick some blackberries for supper.
夕飯用にブラックベリーを摘んでくると約束していたことを思い出したんです。

※ remember = 思い出す、promise to … = … すると約束する、
pick = 摘む、for supper = 夕食用に

So I went off and left the sheet lying on the table,
それで(書きかけの)手紙はそのままテーブルの上に置いて出かけました。

※ go off = 出かける、leave A -ing = A を~のままにしておく
(left = leave の過去、過去分詞)、lying = lie (横たわる)の – ing 形(現在分詞)。
ちなみに、 lay = 横たわる(自動詞)横たえる(他動詞)両方の意味があり、現在分詞は laying
また、 lie = 「うそをつく」、lay = 「卵を産む」という意味もあります。

and when I came back today, what do you think I found sitting in the middle of the page?
それで今日、戻ってみたら、そのページの真ん中で何を発見したと思いますか?

※ found … sitting = ~が座っているのを発見する
(to) find it sitting それが座っているのを見つける (この場合 it = what)
in the middle of … = … の真ん中に

A real true Daddy-Long-Legs!
本物の、実際のあしながおじさん(足の長いクモ)なんです!

I picked him up very gently by one leg, and dropped him out of window.
クモの足をそっとつまんで、窓の外に落としてやりました。

※ gently = やさしく、by one leg = 一本の足を(つかむ)
(参考) by the arm = 腕を(つかむ)、by the sleeve = 袖を(つかむ)

I wouldn’t hurt one of them for the world.
ぜったいにクモをやっつけたりしません。

※ hurt = 傷つける、for the world = 絶対に(否定の文で)

They always remind me of you.
クモを見ると、いつもおじさんのことを思ってしまうからです。

※ remind me of … = 私に…のことを思い出させる

We hitched up the spring wagon this morning and drove to the Centre to church.
今朝は馬車に馬をつないで町の中心部にある教会まで行ってきました。

※ spring wagon = 馬などに曳かせる馬車、drive to … = ~まで(車や馬車で)行く、
church = 教会

A nice sleepy sermon with everybody drowsily waving palm-leaf fans,
すてきな眠くなるお説教で、みんな、シュロの葉であおぎながらうとうとしていました。

※ sermon = 説教、palm-tree = シュロ(ヤシ)の葉、fan = 扇 drowsily = うとうとと
With A -ing = Aが~している状態で

The only sound, aside from the minister, the buzzing of locust in the trees outside.
牧師さん(の声)の他に聞こえる音といえば、外の木で鳴いているセミの声だけです。

※ minister = 牧師(大臣という意味もあります)、buzzing = 虫の声、
locust = バッタ (この場合はセミ cicada のこと)
カナダのセミは、日本のセミしぐれのように大音量ではなく、うるさくもありません。

I didn’t wake up till I found myself on my feet singing the hymn,
目がさめたときには、私は(無意識に)立って賛美歌を歌っていました。

※ wake up = 目をさます、on one’s feet = 立っている、hymn = 賛美歌
(to) find … -singing = …が歌っているのがわかる。

and then I was awfully sorry I hadn’t listened to the sermon.
それで、わたし、お説教を聞いてなくて、とても申し訳なく思いました。

※ awfully = とても、非常に、 I’m sorry = 申し訳ない、気の毒

* * * * *

In two minutes more when this letter is finished
あと二分もすればこの手紙を書き終えたら、

I am going to settle down to a book which I found in the attic.
屋根裏で見つけた本を調べてみるつもりです。

※ attic = 屋根裏、settle down = 落ち着く、腰をおろす

It’s entitled, On the Trail, and sprawled across the front page in a funny little-boy hand:
追跡というタイトルがついていて、最初のページに子供の変な字でこう書いてありました。

※ entitled = タイトルがつけられている、sprawl = だらしなく広がる

Jervis Pendleton ジャービス・ペンドルトン(の蔵書)
If this book should ever roam この本がどこかをうろついていたら
Box it’s ears and send it home. ひっぱたいて、家まで送り返してください。

※ roam = うろつく、放浪する、
box = (1) 箱、箱に入れる (2) なぐる (box + ing => boxing ボクシング)

He spent the summer here once after he had been ill, when he was about eleven years old;
この子は11才くらいのときに、病気が治った後、ここで夏をここですごし、

and he left “On the Trail” behind.
『追跡』という本を忘れていったというわけなんです。

※ leave A behind = Aを置き忘れる

It looks well read — the marks of his grimy little hands are frequent!
しっかり読んでいたようです――汚れた手のあとがいろんなところについています!

※ grimy = 汚れた、frequent = しばしば、いくつも

Mrs. Semple talks so constantly about him that I begin to believe he really lives
– not a grown man with a silk hat and walking stick.
センプル夫人がその子のことをしょっちゅう話してくれるので、
私は彼が、シルクハットをかぶって杖を持った大人ではなく
(少年のまま)今もここに住んでいるような気になりかけています。

※ so … that ~ =とても…なので~、constantly = いつも、たえず、
grown = 成長した、silk hat = シルクハット、walking stick = 杖

I’m sorry to think he is a Pendleton;
彼がペンドルトン家の人だと思うと気の毒でなりません。

He was meant for something better.
もっとましな家の人だったらよかったのに。

Your affectionate orphan,
あなたの親愛なる孤児
Judy Abbott
ジュディ・アボット

※ affectionate = 愛情のこもった、orphan = 孤児

15th September
九月十五日

Dear Daddy,
おじさん

I was weighed yesterday on the flour scales in the general store at the Comers.
昨日、コマーズの雑貨屋で粉の重さ用の秤で体重をはかってみました。

※ weigh … = …の重さがある、flour = (小麦)粉、scale = 秤

I’ve gained nine pounds!
9ポンドも増えていました。

※1ポンド= 0.45 キロ。 9ポンド = 約4キロ、gain = 得る、ふとる

Let me recommend Lock Willow as a health resort.
ロック・ウィローは保養地としておすすめです。

Yours ever,
それでは
Judy
ジュディ

今回の英文を耳で聞いてみましょう

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